陣屋コネクトと連携するサイトコントローラー選び、4つのポイント

旅行ポータルサイトを通して複数個所からのネット集客が主流の今の時代、在庫を一括管理するサイトコントローラーは必須です。では、あなたの施設には、どんなサイトコントローラーが適しているのでしょうか?

目次

サイトコントローラーの役割

まずは、サイトコントローラーの役割をおさらいしましょう。

ほとんどの施設様が、「じゃらん」「楽天トラベル」「一休」など、複数のポータルサイトから予約を取っていると思います。そしてさらに、自社サイトでも予約を取っているところは多いのではないでしょうか。
このような複数サイトの在庫管理を一括でおこなうのがサイトコントローラーです。
これでダブルブッキングのリスクを低減することができます。

サイトコントローラーの主な機能

■在庫・料金管理
在庫調整や詳細な料金の管理を行う機能。

■料金ランク設定
季節による料金変動に伴う複数の料金ランクを設定する機能。

■予約管理
予約日、チェックイン日、予約者情報、宿泊プランなど、一覧で予約状況を確認できる機能。

■データ分析
予約サイト別の販売実績、部屋タイプ別の販売・稼働実績などを閲覧する機能。

陣屋コネクトと連携しているサイトコントローラーは?

現状、陣屋コネクトと連携しているサイトコントローラーは、以下の4つです。

TL-リンカーン

開発元:株式会社シーナッツ
※陣屋コネクトと2Way連携できます。

手間いらず.NET

開発元:比較.com株式会社
※陣屋コネクトと2Way連携できます。

ねっぱん!

開発元:株式会社クリップス(楽天グループ)
※陣屋コネクトと1Way連携です。

らく通with

開発元:鉄道情報システム株式会社(略称 JRシステム)
※陣屋コネクトと2Way連携できます。
どれも同じような機能を持っていますが、それぞれ特徴が異なります。
特に陣屋コネクトとの連携が2Wayか1Wayかの違いで、大きく生産性が異なってきます。

1wayと2wayの違いってなに?

■1Way:陣屋コネクトとサイトコントローラーの予約連携が可能に。

■2Way:予約連携に加え、陣屋コネクトからサイトコントローラーの残室、料金がコントロールできる連携方法です。

例えば、1Wayの場合は、直電で受けた予約については、陣屋コネクトとサイトコントローラー両方の在庫を減らす必要がありますが、2Wayの場合は、陣屋コネクト上で在庫を減らすだけで、サイトコントローラーに連携されます。

2Wayの場合は、サイトコントローラーの画面を開かなくても、ほとんどの場合、陣屋コネクトだけで在庫、料金がコントロールできるようになるので、無駄な作業が減り、生産性が向上するばかりか、リアルタイムで効率よく在庫管理できるため、機会損失を減らすことができ、客室稼働率UPにつながります。

サイトコントローラー選び、4つのポイント

さて、いよいよここからが、選び方のポイントのご紹介です。

1.陣屋コネクトと2way連携しているか?

先の記述で、1Way連携と2Way連携のお話をしましたが、これにより生産性が大幅に変わり、さらに稼働率も変わってくるというのですから、選定する際に一番重要なポイントと考えていただければと思います。
おさらいとなりますが、陣屋コネクトと2Way連携しているのは、TL-リンカーンと、手間いらず.NET
です(2017年7月現在)。

2.料金体系

とは言え、ランニングコストは落としたいもの。そこで、次に見るべきポイントは価格ですね。
ねっぱんは陣屋コネクトとは1Way連携ではあるものの、最大の特長は楽天トラベルに参画している施設様は「無料」であることです。

ただし、陣屋コネクトと連携する場合は、初期費用:10,800 円(税込み) 月額利用料:3,240 円(税込み)がかかりますので要注意です。

また、らく通withは「従量課金」がかからないことが特徴です。予約数が多い施設にはありがたいですね。

料金については、各社あまり公にしておらず、見積を取る仕組みをとっていますので、ここでもあえて公表するのは控えます。料金のお問い合わせは各社に直接お問い合わせしてみてください。

3.販売予定のエージェントに対応しているか?

サイトコントローラーごとに、対応エージェントはかなり異なります。
よって、自分が販売したいポータルサイトに対応しているか?リアルエージェント(旅行代理店)にも販売してもらっているところは、リアルエージェントに対応しているか?ということも重要な選定のポイントの一つになってきます。
各サイトコントローラーごとに、対応エージェント情報をホームページで公開していますので、必ず導入前にチェックしましょう。

■TL-リンカーン
リアルエージェントにも多数対応しています。
https://www.seanuts.co.jp/lincoln/12.html

■手間いらず.NET
海外サイトに一番対応しているのが、手間いらず.NETです。
よって、インバウンドの集客に力を入れている施設様に人気のようです。
http://www.temairazu.com/site/

■ねっぱん!
http://neppan.com/site.html

■らく通with
リアルエージェントにも多数対応しています。
http://www.raku-2.jp/agent.html

4.画面の見やすさ・わかりやすさ

毎日使うものですから、画面の見やすさ・わかりやすさも重要です。では、一番よく見る残室数・販売数の画面で比較してみましょう。

TL-リンカーン

2週間分の残室数・販売数が一丸して確認できます。
どの数字が何を指しているのかも一目でわかり、見やすい画面が特徴です
この画面から可能な操作が多数あり、多機能です。

手間いらず.NET

2週間分の残室数・販売数が一丸して確認できます。
この画面の操作だけで、日ごとの在庫調整や詳細な料金の管理ができるのが魅力です。

ねっぱん!

2週間分の残室数・販売数が一丸して確認できます。
シンプルな操作感です。

らく通with

他と大きく異なるのが、3週間分の残室数・販売数が一丸して確認できるところです。
どの数字が何を指しているのかも一目でわかり、見やすい画面が特徴です。

サイトコントローラー比較表

以上がサイトコントローラー選びの4つのポイントとなります。
これを簡単な表にまとめると、下記のようになります。
  TL-リンカーン 手間いらず.NET ねっぱん! らく通with
2Way連携 × △*1
料金体系
リアルエージェント対応 △*2 ×
国内ネットエージェント対応
海外ネットエージェント対応
ユーザインターフェース

*1 2017年末に2way連動リリース予定
*2 手間いらず.NETと、鉄道情報システム株式会社の提供するシステムとの連携により、ネットエージェントとリアルエージェント経由の予約情報をまとめて確認する事ができます。

ご自分の施設にあったサイトコントローラーをお選びいただく参考になりますと幸いです。