2017年8月11日 更新

旅館におけるIoT活用の先進事例

旅館におけるIoT活用の先進的事例となった元湯・陣屋。現場でどのようにIoTが活用されているのか、具体的にご紹介します。

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IoT導入の目的

風呂の温度管理や、タオルの交換、お出迎えのためのお客様待ち…旅館で丁寧なおもてなしをしようとすると、どうしても人手がかかってしまいます。これまでは人手をかけて=たくさんのスタッフを配置することで、対応していました。

「色々なものをセンサーやインターネットにつないで、そこから人に働きかけることができれば、最小の人手で最高のおもてなしができるのでは?」
当初はそんな考えから、最新技術であるIoTの活用を試行し始めました。

IoTとは「Internet of Things」の略で、よくある解説の言葉を借りれば「モノのインターネット」と訳します。パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、センサーなどのすべての「モノ」をインターネットにつなげることで、業務を効率化したり、サービスのレベルを向上させようという試みです。

陣屋ではどんな場面で活用しているのか、具体的にご紹介しましょう。

お客様のお出迎え

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お出迎えは、お客様が最初に旅館と接する重要な仕事です。
陣屋では、駐車場の入口のカメラで到着した車のナンバーを自動撮影し、陣屋コネクトの顧客データベースと照合して、到着とそのお客様の情報を素早く音声とポップアップ画面で通知します。それによりドアマンは「〇〇様、いらっしゃいませ。」とお名前を呼んでお出迎えをすることができます。さらに、仲居はお客様の情報を頭に入れたうえで、お迎えに玄関へ向かい、待機しておくことができるのです。

風呂場

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お風呂の温度は管理が難しく、当日の気温や湯温の状況に合わせて適切に管理するには、多くの手間がかかっていました。また、温度管理がうまくできていないことで、「熱い」「ぬるい」といったクレームにつながっていました。
そこで、浴槽に湯温センサーを設置。温度や水位を常に監視し、温度異常などがあれば音声で自動で知らせるようにしました。

また、これまでは2時間おきに清掃とタオル交換を行っていましたが、お客様が少ない時にはスタッフが見に行く手間が無駄になっており、逆に人が多い時には、汚れてしまっていたり、タオルが足りない、といった状況になっていました。

これに対しては、風呂場の入口に人感センサーを設置することで人の出入り数を把握することにより、例えば10人が出入りしたらタオルの補充や清掃を行うなど、頻度と手間を最適化することができるようになりました。

客室

客室 - 鶴巻温泉 元湯 陣屋 旅館 (340)

客室の入口にセンサーを設置することで、お客様が部屋を出るとそれを感知し、自動でタブレット端末上にポップアップで通知することができます。それにより、レストランや受付であらかじめ待っておくこともでき、さらには顔を覚えていなくてもどのお客様が来るのかを事前に知っておくことができます。

最高のおもてなしのために

以上、陣屋ではさまざまなセンサーや計測機器を陣屋コネクトというネットワークに接続し、お客様の動きや設備の不具合などの変化を常に「見える化」しています。人手のかかる見張りの作業を、IoTの技術を使って効率化し、最小限の人出で最適な「おもてなし」を実現することに成功しました。旅館の業務ではIoTを活用することで大幅に効率化することができる仕事がたくさんあり、とても相性が良いと感じています。

陣屋でのIoTの活用は、毎月実施している陣屋コネクト無料セミナーでご覧いただけます。
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この記事のキュレーター

総支配人 坂下 只幸 総支配人 坂下 只幸